今年度第1回目は6月15日、ゲスト講演会。
東京文化財研究所の今石みぎわさんをお招きして、
「削りかけをつくる-人・神・自然の交わるところ」
というテーマでお話しいただきました。

日本列島本州以南における「削りかけ」文化を中心にした
お話は、普段グリーンウッドワークを楽しむ私たちが
里山の木を使っていて、そんな里山の木の大切さを伝えたい
とうい今石さんのお気持ちが、参加者に充分伝わりました。
後半は、グリーンウッドワーク協会の小野さん・椿さんが
全国の「削りかけ」の紹介と、作り方を実演。
今石さんも参加して、皆さんに削りを体験してもらいました。
削り馬の上でドローナイフ(銑)を使って削る。
こちらは群馬県で作られている「花かき鉈」という道具。
長く垂れ下がる祭具を作るには、熟練が必要ですね。
アイヌのイナウではなく、群馬県の削りかけ、
似ていますが成り立ちが違うそうです。
皆さんが作った「削りかけ」。
解かりやすく、興味深い講演と体験会。
皆さんの満足度が顔一面に表れてます!。
今石みぎわさんが共著で書かれている「花とイナウ」。
アイヌのイナウだけでなく、本州以南の「削りかけ」
文化についてもいろいろ紹介されています。
上の画像をクリックしていただけば、ネットで読めます。
また、会場で質問のあった、愛知県の「削りかけ」について、
今石さんの博士論文に掲載された表を、岐阜県の分と合わせて
快く了解いただきましたので、以下に抜粋して掲載します。
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画像をクリックして、大きくご覧いただけます。
出典は以下のとおりで、ご興味のおありの方はこちらも
ご覧ください。
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次のグリーンウッドワーク講座は、
8月3日(土)・4日(日)の二日間、
「スプーンづくり」です。
未だ少し定員に余裕がありますので、ご参加ください!。
その他の講座については、以下のサイトから年度内の
スケジュール確認、並びにお申込みができます。