2022年10月24日月曜日

グリーンウッドワーク 海上の森講座、後期「スプーンづくり」


今回は10月15日(土)と22日(土)の二日間での講座。

グリーンウッドワークの始まりは山へ入って材料の調達。
今回はヒサカキの木を1本伐ってきて工作室へ運びました。


製作工程について説明を受けて作業開始。
サンプルはホオノキです。


ヒサカキは切ると淡いピンク色で、女性に人気でしたが、
実はちょっと堅くて、初めての人にはたいへんかな?。


切った丸太状のものを斧で二つに割ってから、
続いて斧であらかたの形に削っていきます。


ナイフは使い方を間違えるとケガをしてしまうので、
安全な使い方のレクチャーを受けたあと、削りの開始。
最初は慣れない削り方で、戸惑う方もみえましたが、
安全が優先なので、徐々に慣れていってもらいます。


匙面(くぼんだ部分)をフックナイフという独特な形の
道具を使って、少しずつ引っ掻くように削っていきます。


第一日目は終了、なんか?スプーンの形になりました!。




二日目は1週間置いて、少し木が乾いた状態で仕上げの削り。
金属製のを含めて、講師が用意したいろいろなスプーン。
フックナイフに慣れてどんどん削ってしまいがちですが、
実は案外くぼんだ部分はそんなに深くないという見本です。


この日は皆さん黙々と集中していたので、微かに
ナイフで削る音だけが会場を覆っていました。


午後2時頃には皆さん削り終え、続いて仕上げ方法の紹介。
写真は山のオニグルミの実をハンマーで割ったあと、
実を搔き出して金属製のスプーンで潰しているところ。
これをガーゼとか不織布にくるんで、仕上がったスプーンに
押し付けて拭き込むという、オーガニックな方法です。


続いてナイフの研ぎ方の紹介。


さぁこれで完成!。


最初は本当にスプーンなんてできるんだろうか?、って
おっかなびっくりだった皆さんも、世界にひとつだけの
それぞれのスプーンができて満足していただけました。

お疲れ様でした!。


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