2022年11月20日日曜日

グリーンウッドワーク 海上の森講座、後期「器(我谷盆)づくり」


今回のテーマは「我谷盆(わがたぼん)」、石川県の旧我谷村
(現 加賀市山中温泉我谷町)に伝わる、独特な削り模様のお盆です。
日本にもこんなグリーンウッドワークがあるんです。
11月12日・19日の二日間、先ずは森に入って材料調達。


今回の材料は「タカノツメ」という木。
切り株の樹皮の内側にはオレンジ色の樹液が出ていました。
この樹液は防水性のある塗料として活かされたそうです。


木の名前の由来となったタカノツメの冬芽。
唐辛子のタカノツメも同じですが、鷹の爪に似ている
からだとか、でもなかなか鷹の爪は観察できませんね。


あいち海上の森センターの工作室に戻り、
適当な長さに切ってから、斧で割ります。


芯の周りは茶色ですが、そのほかは白くてきれいな木肌でした。


割った材料を先ずは斧で削って、


鉋で形を整えたら、


丸鑿と平鑿を使って、彫っていきます。


第一日目終了、みなさん筋肉痛になったとか?。


第二日目は仕上げの削り。
皆さん黙って真剣に彫り続けました。


今回の仕上げは柿渋を塗りを紹介。


ちょっと欠けたお盆、ちょっと歪んだお盆、
木地のままでもきれいな、それぞれのお盆が完成。


黄葉した海上の森で二日間、皆さんお疲れ様でした!。
自分で作った、世界にひとつだけのお盆を持って満足気です。

★ 上の写真はタップまたはクリックして、拡大してご覧いただけます。