講師にはグリーンウッドワーク協会の小野さんをお招きし三日間でヒノキのスツールを作りました。
今回のスツール作りの特徴はなんといっても樹を伐るところから始めるところです!
通常木工に使う材は伐ってから板にして、しばらく乾燥させてから作るのがセオリーですが、グリーンウッドワークは乾燥していない生木から加工します。
伐倒作業、里山整備ではある意味クライマックスですが、今回はココからスタートです。
海上の森センターの職員さんにお手伝いいただき、安全第一で伐倒・玉切り、収穫した生木の丸太を参加者のみなさんで広場まで運びます。
森から頂いた材料を、ここからはひたすらに割って削ります。
グリーンウッドワークがはじめての方には慣れないつらい作業です。ですがヒノキの良い香りに包まれながら削っていくと、脳がだんだん麻痺して楽しくなってきます(笑)
2日目は組み立て作業です。
座枠と貫の両端にはホゾと呼ばれる加工を施します。
組み立てる前に生木を使うメリットをレクチャー。
伐りだしたばかりのこれから乾いて縮む脚に穴をあけ、事前に用意した乾いたホゾを差し込むことで穴が縮んで抜けにくくなること、木目の方向によって縮む量が違うこと、などなどグリーンウッドワークの椅子作りのポイントをしっかり押さえたあと、脚に穴をあけて順番に差し込んでいきます。
1週間後の座編みの講師は加藤に交代です。
組み上がった椅子の余分な部分をカットし、ガタつきを無くすために脚の長さも微調整します。
切り落としたカドは、ていねいに面取りをして痛くないように丸くします。
座編みには、紙紐や縄で編む方法もありますが、今回は布テープで編んでいきます。幅広でぐるぐる回す回数が少ないので、はじめての人でも1時間ほどで編み上げることができます。
三日間かけてできた椅子に座って皆さん満足げです。
家に持ち帰ってどんな風に使ってもらえるのでしょうか、楽しみです。
森の恵みを暮らしに生かす、がこの講座のテーマです。今回も素敵なものができました。
この講座は2022年度を通して前期と後期と同じ内容のものを開催します。後期2023年1月にもスツールづくりを予定をしておりますのでご興味のある方はぜひ。
☆次回6月の海上の森のグリーンウッドワーク講座は「スプーン作り」募集開始しております。身近な木を使ったモノづくりにご興味のある方は、ぜひお申込みください。
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